哀しみを怒りに変えないために
哀しみを怒りに変えないために

哀しみを怒りに変えないために

少し前、ある方にわたしの魂をリーディングしてもらいました

最初にお断りしておくと、わたしは「見えない世界」の話をするひとが苦手でした
というか、占いもなにも信じていなくて
どんなことが書かれていても「そんなものはわたしがどうにでもひっくり返せる」と考えていました

スピリチュアルを笠に着て語るひとって、自分はみんなより次元が高いのだから
何もわからないひとはわたしにお金を払って言うこと聞いてちょーだーい
って言ってるような勝手なイメージがありました(ごめんなさい)

と言いつつわたし自身が今、見えない世界の話をすることになってみると
そういう視点を持っていたということが
常に自分の言葉や態度に対して冷静な視線を持つためだったのだとわかります
以前の自分のような厳しさを持つひとの前に立つ透明さを持っているかな、って。

目に見えない世界というものは確かに在って
巡り合わせ仕合せという法則を使ってわたし達がなぜこの世に産まれて来ようとしたかを思い出すようにサポートしてくれています

件のリーディングを通してわたしは「信頼」というメッセージを受けとりました
まずは自分を、自分の力を信頼すること、そして相手を信頼すること。
その意識を思い出すことで、自分と対峙したひととの適切な心の距離を保つこと、境界線を意識することが出来るようになるよ、ということでした

わたしは、他者との境界線を越える力を持っています
特に、はっきりとした意図を持って防護線を張り巡らしている方に対して
それを越えて中に滑り込むことを得意としています
ただしもちろん相手の許可がなければその力は使うことが出来ません

もし相手の許可なしにその中へ踏み入るとすればそれは単なる不法侵入であり決して許される行為ではありません
見えない世界は全てのひとに対して尊厳を守ることを大前提としています
あなたが全てから護られるように、相手もまたそうであるのだとわたし達は知るべきです
相手の人生、出来事に対する選択、判断は全てが完全に良いもの良いタイミングなのだという信頼を持つことが重要です

さて、ここでこれを言語化出来たのはそのリーディングのおかげとしか言いようがなく
それはわたしが受け取った「全てのひとを苦しみから解放するための鍵のひとつ」にとっても重要なキーワードとなりました

わたしが出会うひとの中には悲しみを拗らせて怒りのエネルギーに身悶えしているひとが多くいらっしゃいます
彼らは自分自身を焼き尽くしかねない炎の中で本当に苦しんでいます
その苦しみの表現として誰かや自分を傷つけ続けています

哀しみが怒りの根であることは既に分かっていました。
ただ、哀しみはどのようなひとにもあるのに
そこからいとも容易く「愛」を生み出すひともいるという事実を説明するための決定的な言葉を探していました。
それが「信頼」です

わたし達は毎日さまざまな”思い通りにならないこと”に出会います
それに対して反射的に、「イヤだな」と感じるのは当然のことです
その、当たり前に湧き起こる感情を大切にして欲しいのです
あなたがありのままのあなたであるからこそ、その感情は生まれました

たとえば「嫌い」という感情が生まれたにも関わらず
誰に対しても良い人でありたいとあなたが願うあまり
その感情を押し殺したとします
そのとき、わたし達の心は文字通り殺されるわけですから痛みが走ります

つまり痛みの原因が自分自身の決定によってもたらされている、ということがおわかりになると思います
感情を超えた部分で痛みの発生と原因(根っこ)を静かに見つめること、それが哀しみを怒りに変えさせない唯一の方法だとわたしは考えています

意識がそれと認識する前に生まれる感情、まずはそれを受け入れること
それが全ての怒り苦しみからの解放の第一歩です

自分の感性を信頼すること
他者のそれを信頼すること
相手の領域を軽々しく侵犯しないこと
心に留めておきたいですね

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