三女は我が家で初めての自宅出産で生まれた子。
それまでは総合病院、個人経営の産院での出産しか経験したことがなく
当日、陣痛がついてからも自室のベッドでゆるゆると過ごしました
駆けつけてくれた助産師さん達とおしゃべりをしながら過ごしていて
ここがラクだから、とベッドの下の床に座り込んだわたしの腰をさすりやすいからと
助産師さんがベッドの上に腰掛けていて
そこらへんにあるおやつをつまんだりなんかして
いまだにその話をすると彼女は苦笑いをします
だってーreicoさんがそこが良いって言ったから…って(笑)
陣痛が進むにつれて痛みは強く長くなり
あーもー、どうやっても痛いー!と嘆くわたしに
「自由にしてラクにして良いんだよー」と助産師さん。
自由…自由にってなんだ。
「自由に、ってなに?」
「えー、reicoさんが一番ラクだなと思う姿勢でいて良いよってことよ」
自由。
一番ラクな姿勢。
ハテ?
だってこれまでは子宮口がかなり開くまでは陣痛室でひとりだったし
分娩台に上がれば上がったで足袋だー消毒だーで
陣痛来てんねん!っていうのに仰向けで動くなとか言うしさ
イソジン消毒したんだからもう触れるなって叱られたこともある
しかもそれで7人産んだのち、今になって自由とは!
自由ってなにー!
いでででででー!ギギギギギ…
まるで禅問答のような出口のない問答をしつつも
時は確かに来たり、晴れて三女はオギャアと産声を上げました
スムーズなお産だったねーと
さっきまでの無茶振り問答にも笑顔で耐えてくれた助産師さんに褒められて
へへへ、ありがとうありがとうと
脳内アドレナリン大放出中のわたしはいつもの如く
世界中のすべてに心からの感謝の気持ちでいっぱいでした
後産も済んでやっと三女とゆっくりねんね出来る…ぞ?
ん?え?はあ?
うっわ!超ブス!
…ごめんよ三女。母は正直そう思ってしまったのだ。
だって徳光和夫にそっくりだったんだもの
いや、徳さんの名誉のために申し添えよう
決して彼がブスだとか言うことではなく
産まれたての女の子がオジサンみたいな顔で思い切り泣いているから…
ね、うん。そりゃそう思っちゃったって、ね。うん。
でね、このとき心に決めたんです
この子を可愛い可愛いって育てよう、って。
そしたらどうなんのかなーってね、思ったわけです(実験←)
結果ね、三女は自分が可愛いのだということを微塵も疑わずに大きくなりました
すごいよね、言葉の持つ力ってやつをまざまざと見せつけてもらった感じ。
ところが。
ところがこの話には続きがあるの。
三女が携帯を持った途端に
自分は可愛くないんじゃないか、と言い出したのだけれど
それがどうやら
snsのフォロワーの数?を誰かと比べての発言ぽい。
人間て相対的にモノゴトを判断するのがよっぽど得意だよね
あっちがあーだからこっちがこう、みたいな評価の仕方をする
なによそれ、つまんないの。
あんたは可愛いよ、とっても可愛いったら!
「だよねー!」
お、おう。