戦いに敗れた話
戦いに敗れた話

戦いに敗れた話

「ねえ、ママ…」
昨日、仕事から帰ったわたしを迎えてくれた中1六男が浮かない顔で声をかけてきました
なに、どしたん?
急いで夜ご飯の支度を始めながらキッチンで話を聞く。すると
前日に切った髪型のせいで担任の先生に叱られた、という。

なーにーうぉぉぉおおおあうを!
キタコレ毎度男の子の髪を切ると叱られるヤーツ
だけど今回はそうはいかないわよ、だって少し前に校則を変えますっていう通知が来たもんねーだ。

先々週だったか、教頭先生のお名前で文書が配布されたんです。
髪型だのピンの色だのなんのうるっせーバカみたいな校則を変えますよーって(そんな風には書いてない)
で、その中に「男子ツーブロック」って項目があったのよ。

ほんと、モノ申したい!
ツーブロってなによ!
は?え?マンバンでもあるまいし
ただの坊ちゃん刈りの耳上と襟足ちょっと短く刈り上げとるだけやんけ!
モヒカンなど、って一括りにすんなや!アホ!ぼけ!
…と内心思いながらも
まあそれが緩和されるってんだから溜飲もちーとは下げたりーってところ…ってのもなんか腑に落ちないけど。

だいたいくそバカ校則、すごすぎな。アホか刑務所に入る準備でもさせとるつもりなのであろうか。
女子、三つ編み禁止ておい、戦時中よりアホになってるじゃまいか。
下着の色?はあ?誰に見せる前提なのそれ?
ああ、だからここのところ教員によるわいせつ行為が頻発して…って!なわけ!
女子の下着の色があーだこーだって、そんなこと…ちょ、おま。
ばかじゃねえのか!このゴミカス校則引っ込めろ!

だなんてさ、そりゃさ、ストレートには言わないでいてやっても良いけどさ。
だけどさ、うちの子なんてそんな反骨精神すら持たないへにょへにょボーイなわけでさ
「おい、これはやりすぎだろ!」っていきなり髪触ってんじゃねえよ!

って…あらいやだ。
ほほほ、つい語気が荒くなってしまってさーせーんでございますわ、てへ。

まあとにかく。
どうしよう…って凹んでる。
まあ、ここはママに任せておきなしゃれ
百戦錬磨、海千山千、幾多もの戦いに挑んできたわしにまかしぇれ、うっしっし(悪い顔)

ほんで、今朝。
学校に電話しましたー。
うちの子がぁ、きのおぉ、ご指導受けたそうでぇぇ、申し訳ござっせーぇぇえん。(ちっとも反省してない)

ほんでよう、あれのどこが悪いってんだよコンチクショー
とはおくびにも出さず…
実はかれこれかくかくしかじか…通達を見ましてカンチガイしちゃいましてぇ〜。
新校則ってぇ、新年度から適応だったんですねぇぇぇえ〜(白目)
つったらさ。

あれねー、ツーブロック許可つったってね、限度があるんですよ!って。
はあ?
おかあさん、六男くんが可哀想じゃないですか、おかあさん反省して下さいよ!
なぁあああにぃぃいいいい?

「あ、はーい。すみませんでした!」

カンカンカンカン!
戦いの終了を告げるゴングが鳴り、わたくしめが完敗w
リングを去る(電話を切る、ともいう)わたしはひと言こう自分に向けて呟くのであった。
「ふふ…負けるが勝ち…うぇい。」
何処までも負けず嫌いなへそ曲がりおかあたん、リベンジは子ども達に直接被害のない場所でと心に誓うのでありました。

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