トゲ抜き
トゲ抜き

トゲ抜き

我が家のリビングの出窓の下には、建築士さんにお願いした造作のベンチが据え付けてあります
足場板を加工した、収納も兼ねた素敵なベンチなのですが最近
にゃんずが角で爪研ぎをするせいでささくれていました

そこに裸足で登った六男が突然、短い声を上げて飛び降りると「棘が刺さった!」と言い出した。
チラリと見た感じ、うむ。立派に刺さってるっぽい…んだけど。
ごめーん、夜は乱視が酷くなるからまっっっったく見えないっすww

ということでトゲ抜きグッズ(ピンセットとまち針)を手渡して
自分でトライしてみて、と手順を説明してキッチンに戻りました

そりゃ、ビビりの六男にはなかなかのハードルだろうとは思ったけどさ…でも、良い機会だようん。←
まち針を見ただけで恐怖心が膨らんだらしく、取りかかりもせずあーだこーだと吐かしおる。
声変わりしかけの裏返り声で悪態をつくのでもんのすごい耳障りだし
落ち着かないと出来ないよと声をかけると尚更炎上するので放置することにした

…けどもうねぇ、その騒ぎったらないわー。
ヒステリックなひとの発するエネルギーって凄いよね、まさしく炎!
在らん限りの汚い言葉と、地団駄踏む音と、乱暴に道具を投げる音でアピールするけどさ…
ここで手を貸したらいかん、と敢えての無視。

と、しばらくするとしん…と、空気が変わったのがわかった。
こっそり覗き見ると下を向いて集中しきっている。
ほう…どうやら腹を括ったな
良い集中をしているときの顔は引き締まった表情で、
六男がまたひとつ人生の課題()をクリアしたのが見えた。

ほどなくして満足げな顔でキッチンに入って来た六男の指先には、まぁまあ立派なトゲが。
おめでとう〜
あとはしっかり消毒するんやでー

もう!ほんとイヤやわ!むかつく!と
言葉こそほんのさっきと違わないのに
笑みすら浮かべてるんだから、ひとの成長ってすごい。

手を出そうと思えば出来ても、本人が向うべき課題は本人に任せることが必要。
親切ごかして手を出しすぎるのは単なるエゴなのだからその手を引っ込めろと言いたい
あなたがいなければ成り立たないのだと相手に思わせることは好ましいことではないと気づけると良いね

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