たとい、負けても
たとい、負けても

たとい、負けても

そろそろ中学校3年生は部活動最後の仕上げ、総体に向けて調整を始めました
競技者である部活顧問の先生以下、本年度から着任された指導者方に支えられて
1年生だった一年間をまるまる放置されていた子ども達も
遅ればせながら
全員参加を目指して走り出したようです

思えばあーだこーだと様々な局面がありました
初めて握ったラケットの振り方さえわからないのに
互いに情報を集めて見様見真似で始めた練習

さすような陽射しの中でも
凍て付く寒さの中でも
怒鳴ったり、無視したりもありながら
励まし合い讃えあいすったもんだやり続けました

もめれば揉めるほど絡み合う繊維のように
子ども達の心もきっと外から見るよりずっと
しっかりと結びついているのでしょう

競技者としての実力は、胸をはりたくなるほどではなくても
多感なこの時期に、自分ではない、思い通りにならない相手を見据え
どう関われば求める場所へ辿り着けるのか
各々の心はきっと大きく成長したのではないかと思われます

昨年度はまさかの3位入賞
もし、それ以下の成績だったら…
わたし達は彼らにどんな言葉をかけるのでしょうね

ところで、わたしのプロフィールには
「引き出しの中は失敗談の宝石箱」とあります
正直、語るのを躊躇するような
ちょっぴり恥ずかしいエピソードもいっぱい。
だけどそれらは本当にキラキラと輝いています

やってみたいことを見つけたら、真っ直ぐそれに向かって立つ
それが何であろうと、かまわない。どんなふうに向き合ったってかまわない。
わたし達は、わたし達という人生の初心者であり開拓者なのですから。

向き合った
逃げずに取り組んだ
時には怖くて逃げ出した
転んだ
傷ついた
傷つけた
立ち上がれなかった
立ち上がりたくなかった

試合なんか、負けたって良いんじゃない。
勝てる試合だからと手を抜いて
ふふん、勝ったと偉ぶるよりも
不器用なりおばかさんなり
目いっぱいやったらそれで良いんじゃない。

試合だってそうなんだから
人生だってそれで、良いんじゃない

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