「イマココ」を大切にしてね
「イマココ」を大切にしてね

「イマココ」を大切にしてね

中3達が、受験勉強の息抜きにカラオケに行く予定をたてたというので現地まで子ども達を送ってきました

部活動があった頃からのお付き合いだから
“みんな同じに見える”子ども達の中でも、なんとか顔がわかる子たち。
車の中でもリラックスしていつもの感じだったのだと思います

我が家の息子以外全員がスマホでゲーム。
ぽつねん…いつも通り助手席にいて外の風景をあーだこーだとわたしと話している息子も
春からはこの子達の仲間入りをすることになるのでしょう

昨日、温泉で有名なとある場所にひとを訪ねて行きました
道中不思議なことが続いて戸惑いましたが
まあそれもすべて良し、と思える素晴らしい出会いでした

その街は由緒正しき温泉郷で
大きな国道をそれて足を踏み入れた途端
そこに居合わせたひとをたちまち何処かに連れて行ってしまうような場所でした
国道の反対側には長く通ったこともあり”勝手知ったる”街
…と思いきや、そこさえこの僅か10年の間に
道路の様子が変わったり、おしゃれなお家がたくさん建ったりと
まるで知らない街のように思えて驚きました

あの曲がり角の向こうには公園があって…ない!
このお店にはあれが売られ…お店が変わってる!
通りを抜ける間中キョロキョロと視線をあちらへこちらへ。
狭い道だから自ずと減速して、新しい看板なんかも目についたりしてね

そんなわたしを横目でチラりと視界の橋に認めながらも
手に持った温泉セットの中をカタカタと揺らしながら
白いシャツにベージュのハーフパンツとサンダルのおじさんが知らん顔で追い越して行き
坂の向こうからは長ーい棒の先にスマホを取り付けて
手にしたかき氷かなんかを食べながら弾むように歩く白いリゾートワンピースの女の子集団がいたりして。
非日常と日常の交叉するその町独特の活気、それ自体は変わっていないなと懐かしくなりました

今日、だれの顔も見上げずにスマホゲームしているきみ
きみは30年の後、今日通ったこの道をどんなふうに思い出すのだろう
きみはブラウザの中には生きていないのだといつ気づくのだろう

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