スマホ

を持たせちくり…と性懲りも無く訴えかける五女。
先日の騒動をネタに、朝起きなさそうな素振りを見せると
「へぇ…そっか…ふぅん、人生詰んでも良いんだぁ」と軽いジャブをかましてやれば起きてくるようになりました(脅す)
いつまで続くやら?ふん、そんな煽りには動じないわ
何故ならわたしは本音ではそんなことどうでもいいからよ!(威張るな)

わたしの人生じゃないもん、あっかんべー。

それならスマホだって持たせてやんなよ、という声も何処からか聞こえてくる…
やーなこった、そんな誘惑には耳を貸さないわ
何故ならわたしがそれを大嫌いだからよ!(わがまま)

ていうか本当に恐ろしいの。(転調)

学校へ行けなかった頃のほうがむしろ平和だった…そんなこともあるかもしれない、という現実。
想像してみてほしいんです
学校でキャーキャーわーわーといろんなおしゃべりをするよね、友達と。
とくに今は文化祭直前、来月には修学旅行が控えている。
否が応でも盛り上がっちゃう青い春真っ只中の中学生!

で、部活もやって大満足で帰宅して
ごはんをもりもり食べてお風呂に入り
さーて、明日も早いから寝るぞ!…と22:00頃までにはお部屋に戻って就寝

眠い目をこすりこすり次の朝もちゃんと起きて
朝ごはんを軽く食べたら気持ちも上がってくるというもの。
(うふふ…昨日のあの話、今日も話そう!)
なーんつてウキウキで登校したらさ。

え?
はい?
なんですって!!!

なんとなんとなーんと
昨日あれだけ盛り上がったその話題は…
みんなお家に帰ってからLINEで大盛り上がりで!
グループ通話なんかもしたりなんかして!!
キャーキャーわーわー×10 くらいでドカーン!

…みんなはもうすっかり別の話を始めていた。
チーン。

てことらしいの。
わかる?
ねえ、昭和の時代を生きたそこのあなた!
そう、そうよあなた!
何ならまだコードレス電話なんてものすらなくてさ!
リビングの電話機をえっちらおっちらと玄関までなんとか引きずってさ…
寒い廊下で延々とおしゃべりしたりしてたじゃない。

あんた、学校でもさんざんしゃべって来たのに帰ってまだ電話するの?明日もまた学校でおしゃべりするんでしょ?

…そんなふうに呆れられてさ。
でも、何処の家もそうだったのよ…
それが、なに?今じゃあスマホ持ってなかったらごく自然にはみ出しちゃうって…?

気持ち悪いな!

何だってのかしら?世の中ってのは。
未来を背負う子ども達に何させたいのかしら?

スマホの中にまんまと通話が無料で出来るアプリ仕込んでさ
(電話が便利になったのだ、とは言わせない)
子ども達のコミュニケーションをサポートするフリなんかしてさ

その流れでSNSもダラダラ見せたり
知らない誰かとオンラインミーティングしてみたくならせたり
外国語の勉強のフリして海外へも気軽にアクセスさせたり
ちょっとでも検索かけたら鬼のようにオススメしてくるとかさ…

ウチの子はただおしゃべりがしたいだけなのよ?
止めどなく溢れる好奇心を互いにキャッチボールしながら
あーでもない、こうでもないとブラッシュアップしたいだけなのよ?

なのになに?
次の朝にはもう置き去り?

はぁ…可哀想な子ども達。
時代は確かに破滅に向かって傾斜10度は軽く超えてるわね!

辛いだらうね、五女。
学校行ったら行ったでそんなことじゃ、がっかりよね。
(でしょ!ね、ママだからスマホ買って…!)

ん?
いや?買わんよ。
え、孤立する?
そんなんで孤立したと思うならしとき。
はあ?遊ぶ約束も待ち合わせも出来ないからしんどい?
そんくらいの工夫出来んのなら家おっとき。

ママがどうしてそこまでスマホを持たせないか、って?
…知りたけりゃ16歳になってスマホを持ったらわかるわよ
(ママとなんてひと言もおしゃべりしなくなっちまうんだからね)

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