こち亀
そう、どうしてそれが突然浮かんだかはわからないけれど
初期のこち亀が好きだった、と伝えたところ
コミックの何巻かであとがきを書いてたという返事が返って来た
え?どゆこと??
ちょっとよく意味わかりません、と混乱してしまったけれど
サラリと言ってのけるスケールには素直に脱帽です
初期のこち亀、といってもガチ初期ではなくて
40〜50巻くらいになるのかしら…(テキトー)
まあそれも別にどうでも良いっちゃあどうでもいい
型破りなケーサツカンの繰り広げるあーだこーだのストーリーなのだけれど
とにかくとても好きだった
我が家にはなかなかこだわりの強い母がいて
古典といわれる世界の名作物語シリーズというハードカバーの本(毎月4〜5冊ずつ届く50冊くらいのセット)と
日本の昔話という、全く子ども向けじゃない…こちらも40冊程度のハードカバーの本
それと子ども向けのあらゆるジャンルの図鑑…それと広辞苑が本棚には並んでいました
レコードはクラシック、ビートルズ、ジャズ、オールディーズやなんかがあって
こっっっっそり聴いたつもりなんだけど
お気に入りのはどうやら気付かぬ間にキズをつけてしまうことがあったらしく
「またこっそり聴いたわね!」と叱られたものでした
そのくせ父の「帰って来たヨッパライ」かなんかを聴いてゲラゲラ笑っていたら
品がない!とか言ってこれもむちゃむちゃ叱られた…なんでやねんww
ま、そんなんだから小学生のわたしは
そこらへんにあるお気に入りのテープを毎日聞き倒していて
プラターズというコーラスグループのテープはのびのびになるまで聴き込んだものです
おやつは売っているものではなくて母の手作り。
レトルト食品もラーメンというものも食べた事がなくて
夕方になるとお味噌汁の出汁とりに使った煮干しに
ちょいとお醤油をかけてくれたのを弟とわけっこして食べるのが常でした
つまり…ガチンコだわよね、いま思うと。
テッテーテキに真面目すぎん?
テレビも一日30分まで、と決まっていて
弟とわたしはプリンプリン物語を見るか、それともアニメを見るかで相当悩みました
この時の経験が「他者を自分の目指すところに巻き込む」テクニックを鍛えたかも(笑)
「今日はさぁ…プリンプリン面白くないっぽいからアニメにしよう」と言うと
イッコ下のアホな弟はわざと意地悪のつもりで
「いや、僕はプリンプリンが見たい!」とか言うの。
くくく…ばかめ…と内心ほくそ笑むわたし。
でもそこで某バイキンマンみたいに種明かしはなし
プロたるもの、最後の最後まで騙し抜かなければwww
で、そんなキビシー家に育ったので
ドリフも見た事なけりゃカックラキンなんて存在すらよくわからんくて
小学校でみんながマッチガーとかトシちゃんガーとか言ってるのもよくわからなくて
「志村…後ろ後ろ!」も知らんやったんです
その代わり刑事コロンボはたぶん殆ど見たし
イタリアやフランスの古い映画をなん度も繰り返し見たのも母の影響でしょう
だから何の話だっけ…(いつもの)
ああそう!
だから、こち亀!
それはね、お隣の家の幼なじみの家に行って
そこんちの本棚にあったのを読ませてもらってたの
今でも覚えてるのが
タバコ吸うなら煙もぜんぶ吸いやがれ的エピソードなんだけど
それが今のわたしの「自己表現スタイル」の基盤になってるんだろうなぁーって話だったの。
揺るがぬ思いってのはあるんだけど
これ、おかしいやん?とか
それってこうやん?とか
それをね、いかに面白い話として人の心にすべりこませて
“痛みなく”それについて考えを巡らせてもらうかってことをいつも考えている
シンコクに語ったってしゃあないのよ、うん。
でも、根は人一倍暗いので
ガチに暗いときは言わせない暗さ(笑)でもそれだってね
いいの。
暗闇の底にナニがあるのかを知っているからこそ、よ。
明るいだけのひとにはわからないそこんところ…教えてさしあげたいわ(誰)
それをずぅうううーっと一人でやり続けてきたけれど
ここへ来て仲間をみつけたぞ?という驚きと喜びにひたり始めています
あーだこうだ言うと
「それも歌にしてる」が返ってくる。
すごいな、このひと…ポカーン
それもまたここち良き。
いやはや…だいぶ幸せだわ、ホクホク

