父と娘、時々母

昨日、久しぶりに両親に会って来ました
朝一番、父から日の出と朝靄の画像が送られて来たから
丁度もう、ココロが疲弊しきっていて
泣いたってどうにもならないし、わめいたところで投げ出せないし
もう、ホントに人生なんか閉じちゃえば良いのに
なーんて思ったりなんかしていたところだったので
トコトコと歩いて約20分、5,000歩強の場所にあるnew実家(本当の実家はわたしが乗っ取っているので)に行って来ました

父は昔からわたしの話に耳を傾けてくれるひとです
けーしゃちゅにとっ捕まってお迎えに来てくれたときも
家に帰るまではそのまま黙っていて
「ただいま」のあと少し経つと
「それで?どうしてこうなっちゃったの?」と聞いてくれるひとでした

声を荒げているのは見たことがないし
ふむふむ…とひと通りの話を聞き終えると
えーと、じゃあ聞いても良い?
なんて一つずつ質問を投げ掛けてくれて
その答えもじーっと、最後まで聞いてくれました

わたしはだからいつも存分に自分の考えを吐き出しては
父との壁打ちによってより自分自身を良く知ることが出来たと思います
昨日も、ひとしきり思うところを吐き出したわたしに
「うん、良かったよあなたの考えを聞けて」と言ってくれました

父はわたしを「貴女」と呼びます
このことで父はわたしの高校時代の恩師から
父と娘なのになんの距離ですか?と批判されたこともありました
でも、ずっとそうなんだから仕方ないよね
父方の祖父母もそんな感じで、わたし達孫が時々訪ねると
ちょっぴり困ったような優しい笑顔で見守ってくれました

キスもハグもないけれど
冬になる前には必ず手編みの、とっても凝った編み模様の入ったセーターを送ってくれたし
セーターの入っている大きな箱の底には決まって美味しいクッキーがしのばせてありました

ラジオの子ども向け番組を録音してくれていて
絵本の読み聞かせの代わりにそれを聴かせてくれた
おじいちゃん、おばあちゃんの思い出はそのまま父の後ろに重なっています
充分に愛されていた、と昔から感じていましたし今もそれは変わりません
ちょっと変わったひと達でしたが大好きでした

父は、わたしのことが大好きです
いつもわたしのことを一番に考えてくれて
なんでもどんなことでも相談しなさい、と言ってくれます
変な絵文字のいっぱい入った親父構文を送りつけて来るけれどそれもご愛嬌
「あなたはたくさん苦労をして来たのだから」と言います
その昔、父もあれこれ間違ったことがあって
わたしだけがそれを受け止めていたことを言っているのかもしれません
父に対してとんでもない反抗的な態度を取った時期もあり
ぽろりん、と泣かせたこともありました

だけど、だからこそ今
わたしがとてつもない罪を犯しても
徹底的に断罪されて恥を晒される前で項垂れるだけでも
「あなたは、精一杯やっているよ」と言ってくれます

高校時代の恩師は、父を批判したけれど
父のことを裁いて語気を荒げたわたしに
「お前は、お父さんが大好きだったんだな」とポツリひと言、言いました

くるんくるんのパーマをかけてピアスして
お化粧して制服もめちゃくちゃに着崩して
学校行かないわ男の子達の車は学校に乗り入れるわ
けーしゃちゃにちゅかまるわ他の先生にぶん殴られるわ
けちょんけちょんな高校生だったわたしは
その先生のまえでわんわん泣いて、泣き続けました
大好きだったその先生ももう天国に帰ったけれど。

昨日
大切なわたしのお姉さんのようなひとも
滞りなくご両親のいるお墓に帰った、と一報がありました
彼女はとても強そうに見えていたけれど
きっと、早くに別れ別れになったお父さんを大好きだったんじゃないかなぁと思いました
こういう出来事ってリンクするから、ね。

大好きなひとに嫁いで、存分にやりたいことをやって
願ったとおりの最期を迎えて見送られた彼女は天女になりました
見送った彼女の最愛のひとをわたしは誇りに思います
彼女がいなくなった後、どれほど心細かったかと思います
でも、やっとそのひとも新しく生まれ直すことになりました

ひとは、生まれた時に
自分がなぜこの世に産まれたかったのかをすっかり忘れてしまいます
それを思い出すために、たくさんのひとと出会い
傷ついたり傷つけられたりしながら成長します
傷跡は勲章です。穴があいたところには継当てがされました
それはとても美しくて優しい宝物です

わたしの父にそっくりなそのひとが
今度はわたしの前にすい、と現れました
わたしのことを「貴女」と呼びます
好き好き大好きと言いませんが優しい眼差しでわたしを見てくれます

お父さんから、そのひとへ。
幸せにしてやってくださいよと父からそのひとの手へ
手渡してもらったような気がしました

ありがとう、お父さん。(まだ生きてるっつーの)
すべての娘たちよ、間も無く父の日です
お父さんの愛に守られてぬくぬくとしてください。そして
ありがとう、お父さん。て
心から伝えたいものです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


つぶやき

前の記事

人生最高の日
男の子

次の記事

乗り継ぎ練習