冬の間野放図にしていた庭のあちこちを手入れしました
小さなあおい芽をいっぱいにつけ始めたユキヤナギとコデマリの根本に茂っていたイネ科っぽい誰か
つるバラの幹の下に堂々茂っているオニノゲシやホトケノザ達。
これから勢いを増して来る、今は小粒のシロツメクサの葉にちょっと陽を当ててあげたいの…
というわけでどんどん引っこ抜いて行くう!
取りかかる前はざっくりとしか見えていない草たちの様子が
小一時間も向き合っていると良く見えて来る。
こんなにも旺盛だとは知らずに植えたヒメツルソバはもはや家を飲み込む勢いだし
バラの根元の斑入りのヘデラの図々しさもなかなか。
一番のお気に入りだったマイクロプミラ達もいつの間にか塀をよじ登ってぐいぐい拡がっていて
恐るべし…植物達のエネルギー、とこちらはタジタジ。
それぞれの性質を知らずに庭に招き入れるってのは良くないやね。
とまあそんなこんなしているうちにどんどん庭の空気が変わるのを感じる。
お庭は、ひとの手が入ることを受け入れてくれている場所ということが良くわかる。
シロツメクサの側でわたしも可愛がってねとカタバミがこっそり葉を揺らしているのもご愛嬌
まあそれも良いか、となれば引っこ抜かれずに生き残る。
イングリッシュガーデンのように計算し尽くされているわけじゃあないけれど
雑草と呼ばれることも厭わない小さな彼らとやりとりをしながら整えることによってその場と親しみを増して行くのは楽しい
お手伝いをしてくれる中1六男が
やれバッタがいるだの変な虫が出て来ただのと変な声を上げるものだから
近所のおじさんがいつもより長めに立ち止まって庭を覗いてくる。
目の前の広い自然公園からは誰かがトレーニングでもしているのか笛の音が聴こえて空には小鳥が囀っていて
家の中からは下手くそなギターに合わせて歌う声も聴こえてくる。
これから春が満ちるにつれシロツメクサの葉はどんどん大きく背丈も少し伸びてそのうち白い花をあちこちで開かせる。
シロモッコウバラがつるバラ集団の先頭を切って咲いたら
それを追いかけるように残りの三種が開き、梅雨入りあたりでアナベルが見頃を迎える。
毎年この季節がわたしにとって一番好きな庭。
グリーンとホワイトしかない、と言ってもそれは単一ではぜんぜんなくて
「白は200種類あんねん」と言いたくなる気持ちがとてもよくわかる。
自然は豊かだ。